chocolate
007
いつも貴司に話を聞いてもらって
たまにキスして、会話して…

時々何をしてるんだろうとも
思うときがある。
でもこの言葉がしっくりくる。

心地いい。

甘い香りも甘い熱さも
甘い嫉妬もキスも手も…心地いい。

だからモテるんだろうなぁって
見つめてしまう時もある。

スラっと背が高くて、ニコニコしてて
やわらかい印象を与えられる。

「…忘年会行くって言ってたよ。」

オシャレなカフェで、オシャレな貴司は
パクパクものを食べながら言った。

さらりと中西課長の情報も
言ってくれるから…助かる。

あと3週間後。

何か話せる機会とかあるのかな。
仲良くなれる機会…。

「でも、私なんか眼中にないよ。
…観てほしいけど。」

たんたんと話をしてしまった。
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