chocolate
休み無いのに…
疲れてるのに…
24日に忘年会とか誘うから…。

「貴司、起きて…会議なんでしょ?」

本当に少年みたいな寝起きで
焦点が定まらないまま
私を観て、飛び起きた。

「やばい…っ何時?今。」

「3時50分だよ。
中西課長が心配してたよ。」

「会議、4時からなんだ。
危ない…遅れたらまずいんだ。
ありがとう、ゴメン、亜希…
鍵戻しといて。」

簡単にキスされてしまった。
喉がカラカラなのに唇が潤う。

本当、貴司って誰にでも
してるんじゃないかって思った。
寝起きで、キスするかなぁ。

バタバタとスーツを整えて
バタバタと上の階にあがって行く。

きっと、うまく言い訳をしても
中西課長に怒られるんだろう。

私は、中西課長に怒られる貴司を
想像しながらクスリと笑った。
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