chocolate
やっぱり中西課長が素敵。

そう思った瞬間、
課長が振り返って私を観た。
貴司も私を観ている。

「この店であってる…よな?」

私はニコッと笑うことで答えた。
このお店だ。

居酒屋の2階を貸し切って
小さなコース料理が出てくる。

コートとマフラーを取って…
ひざ丈の青のワンピース姿になる。

お店の階段を上がると
和風なお店と椅子の座布団が
合っている気がした。

席は自由席だったけれど…
うまく座れない。
席…近くがいいなぁ。

「佐久真さん、中西課長の横、
座らせて貰えよ。」

貴司が私に言ってくれた。

私は何も言えないまま…
その場で立っていると
中西課長が私を観ていた。

「どうぞ。」
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