chocolate
各部署の上司が話していたり
周りの笑い声があったから
距離が近いまま、会話を続けた。

「…どこがか、言ってみて?」

課長はニコニコして私を観ていた。

なんだかすごく、かわいい。

「そういう、トコロですよ。
上司として強くて、頼れて、
いろいろ話をしてくれて…

上司に失礼なのかもしれませんが
時々、かわいくて…

…素敵です。

ずっと、そう、思ってました。」

酔った勢いもあるのだろうか。
さらさらと言葉が出てくる。

周りの声にかき消されて
中西課長まで届いてないかもと
気持ちのまま話してしまった。

相変わらず、私と課長の距離は
近いまま、私の声に課長は
耳を傾けてくれていた。

すぅっと私の耳に声が届いた。

「…試してみる?」
< 50 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop