chocolate
「ホントに…ゴハン誘って
くださってるんですか?」

思わず課長に聞いてしまう。
意識しすぎているのは私だけ
なのかもしれないけれど。

「高級なお店は無理だけど…。」

「…嬉しいです。」

ニコッと笑って課長を観たら
課長もニコッと笑っていた。

ドキドキしたまま仕事を勧める。

中西課長は素敵だから
吸い込まれてしまいそうになる。

奥サン居るのに。

「…亜希、行かない方がいいよ。」

貴司はジャケットを脱いで…
私を抱きしめながら話していた。

いつもみたいに書類倉庫で。

首筋を這う貴司のキスは…
やっぱりくらくらしてしまう。

「そうだよね。…軽蔑する?」

「しないけど…亜希が
アイツのものになるのはイヤかも。」
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