chocolate
「ゴハン食べに行くだけだよ?」

…中西課長が好きなのに
こんなことをしているのも
軽蔑されるだろうけれど…。

「うーん…。」

それでも貴司は私へのキスを
やめないままだった。

ダメだ…。気持ちいい…。

貴司とこんな風に逢って
キスしているのも…なりゆきで
ずるずる続いている。

「…俺は、亜希に嫌われたら
ちょっと落ち込むかもなぁ。」

髪を優しく撫でられながら
見つめながら言われてしまった。

「嫌いになんかならないよ…。」

…私はズルイのかもしれない。

貴司とはこのままで
中西課長とも…何か…

期待しているような
期待してないような気持ちで
いろいろ考えてしまう。

それでも…貴司とキスしてしまう。
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