chocolate
私は、静かに車から出た。
冷たい風が吹いて当たる。
私には心地いい風で…
コートを着たうえに優しく包まれる。
すると、課長も車から出て
運転席の向こう側から
助手席のこちら側へ向かって
一言だけ私に言って
車に乗り込んで、帰って行った。
観えなくなるまで
静かに手を振って
奥サンの元へ帰る課長を見送った。
不思議と悲しい等の想いはなく…
さっき、課長が私に残した一言が
私を幸せな気持ちにさせて
家に帰してくれた。
「俺と亜希は、惹かれあったんだ。」
中西課長も私のことを
少しは好きだと思って
くださっていたのだろうか。
この恋は始まったのだろうか、
このまま終わったのだろうか。
休み明け、会社で私は
どんな顔をするのだろう。
…中西課長にも…、貴司にも…。
冷たい風が吹いて当たる。
私には心地いい風で…
コートを着たうえに優しく包まれる。
すると、課長も車から出て
運転席の向こう側から
助手席のこちら側へ向かって
一言だけ私に言って
車に乗り込んで、帰って行った。
観えなくなるまで
静かに手を振って
奥サンの元へ帰る課長を見送った。
不思議と悲しい等の想いはなく…
さっき、課長が私に残した一言が
私を幸せな気持ちにさせて
家に帰してくれた。
「俺と亜希は、惹かれあったんだ。」
中西課長も私のことを
少しは好きだと思って
くださっていたのだろうか。
この恋は始まったのだろうか、
このまま終わったのだろうか。
休み明け、会社で私は
どんな顔をするのだろう。
…中西課長にも…、貴司にも…。