chocolate
中西課長を意識して、
意識して、意識して…
仕事が少しままならない。

でも、すすめておかなきゃ
月末がまた大変になる…。

「亜希、ちょっといい?」
貴司が声をかけてくれた。

「どうしたの?」
貴司を観ると私を手招きした。

休憩室兼給湯室に
財布を持って歩いた。

先輩と後輩の分も購入しよう。
先輩はココアが好きで…
後輩はレモンティが好きだった。

「何かあった…?」
あったかい、を押しながら貴司に
声をかけても、返事はなかった。

「貴司…?」

貴司の顔を改めてゆっくり
観てしまった。
やっぱりカッコイイんだなぁ。

「亜希、アイツと何かあった?」
だぶん、アイツって中西課長…?

「…何もないよ。なんで?」
こう言うしかない。
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