chocolate
「アイツが聞いてきたんだ…。
南野は佐久真の
恋人じゃないんだよなって。」

ココアとレモンティを抱きしめる形で
胸が温かくなっていた。

「念を押してきたっていうか…
変だなぁって思って。
亜希、気に入られたのかもな。」

「貴司は何て答えたの?」
恋人じゃないんだなって返事。

「俺は…、彼女、居るから。」

私は驚いてココアとレモンティを
落しかけてしまった。
…やっぱり、彼女居たのかぁ。

「私も今知ったよ…?」
なんだか貴司にキスをしたくなった

けど止めておいたのは
ココアとレモンティのおかげだ。

あんなに求めてキスしてて…
私達はお互いを何も知らない。

「…言ってなかったっけ?」

別にどっちでもいいけど…。
でも貴司の恋人、気になるなぁ。

「どんな女性なの…?彼女。」
< 74 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop