chocolate
課長はきっと、奥サンが大事で
そんな課長を私は好きになった。

あのキスだって…
私が強引な感じで誘ったような
ものだったのかもしれない。

携帯電話が震えた。

さっき、社内のメールと課長の携帯で
連絡先などを交換して…
情報の交換をした。

私は以前、課長から名刺を
頂いていたから、こっそり
知っていたけれど…。

「もしもし、お疲れ様です。」

「亜希、今どこに居る?
迎えに行くよ。」

…なんだか恋人同士みたい。
少しだけくすぐったい。

ここの本屋サンは
会社から15分ほど歩いたトコロで
きっと他の社員サンは来ない。

もっと近くに2、3件
本屋があるからみんなそこへ
行くだろうとも考えていた。

だから、ここで待ち合わせって
いいトコロを見つけたかもしれない。
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