chocolate
中西課長の仕事が終わるのを
私が本屋で待って…

あの場所で数えきれないキスを
ふたりで見つめ合いながらして…

家に送ってくれるということが
毎日続いた。

毎日毎日、愛しい声で
私の名前を呼んでくれる課長に

課長は私のコト、とても
好きなんじゃないかと錯覚して
くらくらしてしまう。

でも、ちゃんと家に帰って…
次の日、会社でオハヨウを言う。

その間は奥サンと…
手を繋いだり、キスしたり、
セックスしたり、愛し合っている

と、思う。

それが悲しいわけでもなく私が
受け止めなきゃいけないこと。

それで毎日、愛情を注がれて
私は幸せなのかもしれない。

毎日…恋してしまう。

中西課長が仕事で出ている
日だけでも幸せだった。
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