chocolate
二人だけの少しの時間が
私には大事になってきている。

「いつも、ありがとうございます。」

「俺が…、亜希に逢いたくなるから
俺の方が嬉しいんだ。」

優しいまなざしにドキッとする。

私の髪に触れてくれて…
前髪をさっと撫でてくれた。

「亜希…。」

楽しい会話の後
こんな甘い声で呼ばれたら

息が…できなくなる。

旦那様っていう責任を
私の前では取ってほしい。

私はうんと…甘えてしまう。

ぴったりくっつくみたいに
抱きしめられたら、そのままで
ずっとずっと居たくなる。

「課長…もっと…。」

舌が絡まっていく…。

でも、帰るよ、と言われたら私は…
笑顔にならなきゃいけない。
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