夏色の約束。~きみと生きた日々~
「どう?気持ちいい?」
「うん。なんかね、体から暑さが逃げていくみたい」
「そっか、よかった」
なつが“ありがとう”ってお礼を言えば、あおちゃんが“どういたしまして”って可愛いらしく目を細めた。
「結衣も、これどうぞ。熱中症にならないように飲みなよ」
「わぁ、ありがとう!お兄たん!」
結衣ちゃんも、すごく嬉しそうに缶のオレンジジュースを頬にあててる。
そんな結衣ちゃんを見てふっと頬を緩めると、なつは自分の缶かんに手をかけた。
「んー!冷たい!おいしい!」
初めに口からでたのは、その一言。