夏色の約束。~きみと生きた日々~
ダメだって必死に自分に言い聞かせているのに、心が全く言うことを聞いてくれない。
気付けば、なつはその問いにコクンと頷いていた。
………なつのバカ。
なんで、なんで……っ、頷いちゃうの…。
これだけは、絶対認めたくなかったのに。
“あおちゃんが死んじゃうかもしれない”
ということだけは、どんなことをしてでも認めたくなかった。
いくら周りがなんて言おうと、なつだけは君の明日を信じてあげたかったのに。