夏色の約束。~きみと生きた日々~
「生きる。俺は、生きてみせる。それでね、なっちゃんをずっと守るんだ」
あおちゃんのきれいな瞳に、なつの泣き顔が映される。
なんて顔して泣いてるんだろう。
そう思ったそのとき、
「なっちゃんの笑顔も泣き顔も、全部好きだから。これからも、俺だけのなっちゃんでいて?」
そんな君の声が聞こえた。
………っ、それって。
「なっちゃん、大きくなったら、俺と結婚してくたさい」
真剣な瞳と、そのあとに見せた照れくさそうな顔。
まだまだ幼い君の精一杯のプロポーズに、なつの胸はドキッと高鳴る。
そしてなつは、君に向かって何度も何度も頷いたんだ。
だってなつも、君と結婚したいと思ったから。