夏色の約束。~きみと生きた日々~

出会い



───君と初めて出会ったのは、4歳のある夏の日。


なつは、お母さんに連れてきてもらった近所の海辺で、ひとりきりで遊んでた。


真っ白で、手からこぼれ落ちるくらいにさらさらの砂から顔を上げて目の前を見れば、いつかのテレビで見た沖縄の海にだって負けてないくらいにきれいな海。


どこまでも続くこの島の壮大な海は真っ青なコバルトブルーで、海のそばへ駆け寄ってみれば、真っ白な砂浜や色鮮やかな貝殻が透けて見える。


「菜摘ー!」


ひとりで透明な海水とたわむれながらはしゃいでいると、なつの耳に聞こえたお母さんの声。


どこだろう?


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