夏色の約束。~きみと生きた日々~


それからしばらくすると、顔色を変えた先生たちがたくさんきて、あおちゃんは担架にのせられて。


「それじゃあ、行きましょう!みんなは、自習しててください!」


先生がなつたちに向かってそう言うと、担架にのせられたあおちゃんはどこかへ連れていかれた。


先生たちが慌ただしく教室から出て行った数分後には救急車のサイレンの音が聞こえてきたから、きっとあおちゃんは病院に搬送されたんだと思う。


……大丈夫なのかな、あおちゃん。


なつの胸は、9割の不安と1割の恐怖でいっぱいになっていた。


それから一日、自分がどう学校生活を送ったのかは全く覚えていない。


気付けば帰りの会が終わっていて、なつはお父さんの車に乗せられてあおちゃんのいる病院へと向かっていた。


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