夏色の約束。~きみと生きた日々~
………違うの、そうじゃない。
違うんだよ、あおちゃん。
あおちゃんがどんなに頑張ってもね、もうあおちゃんは………っ。
「……っ、うわぁぁぁあん」
やっと、なつの中で全てが理解できた。
そしてそれを理解したと同時に、なつは赤ちゃんのように大きな声を上げて泣いた。
「あおちゃん……っ、あおちゃん……っ」
狂ったように、何度も何度もあおちゃんの名前を呼ぶ。
君のいない未来が怖くて、君のいない明日が怖くて。
なつはあおちゃんの存在を確かめるように、その温かいてのひらをきつく握りしめた。