夏色の約束。~きみと生きた日々~
なつが一回だけコクンと頷くと、
「よかったぁ!」
目の前の男の子はそう言ってから、本当に嬉しそうに目尻を下げて笑った。
……あ、可愛い。
なんだかその笑顔が可愛くておかしくて、なつも少しだけクスッと笑う。
お母さんをちらっと見れば、お母さんは、男の子のお母さんらしき人とふたりでなつたちを見ながらやんわり微笑んでいた。
なつも、お母さんたちに向かってにこっと笑う。
そうしていたら、肩を優しくトントンと叩かれた。