夏色の約束。~きみと生きた日々~


『全く……もう。もしあおちゃんのお母さんがあのビデオ見つけてなかったら、どうしてたの?……あおちゃんは、本当にバカだなぁ』


なつはあおちゃんの頬にそっと触れる。


そして、あおちゃんに笑いかけた。


『……でも、優しいね。あおちゃんはバカだけど、誰よりも優しいよ』


ねぇ、なつの声は君に聞こえてるかな。


ちゃんと、届いてるかな。


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