夏色の約束。~きみと生きた日々~


5分ほど車に乗っていると、そこはもう小さな頃からお世話になっているお馴染みの花屋さん。


「うわぁ、あっつい……」


車から降りた瞬間に、灼熱の太陽の熱が容赦なくなつの肌を焦がす。


「もう、7月だもんね。また夏の暑さがやってくるわね」


同じように車から降りたお母さんが、ギラギラの太陽を見上げながら眩しそうに目を細めた。


7月。


その言葉に、なつの胸がドクンと跳ねる。


………そっか、もう7月なんだね。


あおちゃんの笑顔に会えなくなって、3ヶ月半も経ったんだね………。


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