夏色の約束。~きみと生きた日々~
まだ日が照りつける、7月の島の砂浜。
遠くの方で、鳥が優雅に空を泳いでいるのが見えた。
なつは車から降りたあと、ぐーっと背伸びをする。
病院から車で約5分のところにある砂浜。
目の前には、真っ白な砂浜と地平線の彼方まで広がる真っ青な海が広がっていた。
あおちゃんは車椅子に乗っていて、砂浜の上にはいけない。
だからこれるのは、砂浜の手前まで。
だけどあおちゃんも、しっかりと潮風を感じてくれているみたい。
だってなつの隣にいるあおちゃんは、とても気持ちよさそうな顔してるんだもん。