夏色の約束。~きみと生きた日々~


そっと後ろに振り向くと、お母さんがなつとあおちゃんを遠いところから見守ってくれていた。


それに安心したなつは、またあおちゃんへと視線を移す。


──ドキッ。


この島の海を眺めているあおちゃんの表情はとても優しくて、胸が大きく高鳴る。


この顔、好きだなあ。


そんなことを思っていると、


「俺、安心したよ」


って、あおちゃんがなつの方を見て笑った。


なにが安心したんだろう?





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