Light and darkness
(やばい。あまりにもびっくりして、英語になってしまった。)
「…"私が何でそんなことしないとダメなの"…か。お前ハーフなんだな。」
(分かったのか、英語。)
「えっえぇ。」
「ふっ…変わったやつ。」
彼が、笑った(と思う。顔が見えないからわからない)。
「はい、できましたよ。」
「あぁ、サンキューな。」
「いいえ。ハンカチは捨てるなり何なりしてください。では、また。」
美しい獣に、ハンカチを巻きつけ立ち上がる。
そして、それを言い残し走ってそこを離れた。
それが、彼、彼等との出会いだった。