おっぱぶ☆


譲二は繁華街の駐車場に車を止めると、
あたし達を店まで連れて行ってくれた。


「俺もちょい用事あるから」

譲二はそう言うと
あたし達の前を歩いて
先に店内に入っていった。


店内に入るや否や
譲二はさっさとカウンターの向こうに消える。


「あっ、ありがとね譲二ー」
マナと二人で、送ってくれたお礼をいう。


それとほとんど同時に、
龍二が現れた。

「いらっしゃい、二人とも!
言ってくれれば外まで迎えに行ったのに。」


「ひさしぶり、龍二。
譲二が送ってくれたからいいの」

マナは友達としゃべっているような感覚で
緊張もしてなさそう。



「シュウも、わざわざ来てくれてありがとね。」


龍二はそういうと、
あたしの耳元で囁く

「朔夜、ずっとシュウに会いたがってたよ。」

耳元から唇を離すと、
龍二はあたしにウィンクを飛ばした。


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