おっぱぶ☆

総太と謙が去ると、代わりにまた新しいホストがあたしとマナにつく。


「始めまして、ちょっといいかな」
そこに来たのは、ストレートのロン毛ホストだった。

長身に、スーツ。香水のにおいがする。



「あっ!ナンバーワンのっ!」


マナが反応する


「はは、名前で覚えてくれよ。
竜輝です。よろしくね。」


竜輝はあたしとマナの前のスツールに座った。


「せっかく、こんなカワイイお客様に呼ばれてきたんだけど、今日はちょっと忙しいんだ。
一杯、乾杯だけで今日は許してもらえるかな。」


あたしとマナが慌ててうなづく。


「よかった、じゃぁ僕は水割りで。」


竜輝は自分のを作る前にあたしらのドリンクを補充してくれた。


マナが取り出したタバコにも、まるで絵に描いたような手さばきで火をつける。


「乾杯。」

竜輝は一瞬で飲み干す

「ありがとう、
次に会うときは、もうちょっとゆっくり出来るといいな。
またね」



香水の匂いを残し、
竜輝はあっという間に去っていった。
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