クリスマスはメランコリー
クリスマスはメランコリー
本日はクリスマスイブ。


お気に入りのカフェにて、クリスマスイブイブ、イブ、クリスマス当日の三日間限定でやっているブッフェに来ています。


「うっ!!ローストビーフに西洋わさびつけすぎた…」

「ナナは馬鹿ね。大丈夫?」


彼氏との約束が無いからと彼氏無しの私を誘ってくれたのは親友のミーちゃん。


私とミーちゃんは幼稚園からの付き合いで、かれこれ20年近くは一緒にいるかな?



ミーちゃんは小さい頃から可愛くて性格も良くて、男の子が放って置かないタイプ…

それに比べて私は…。



「ぎゃ!!フォーク落としちゃった…」

「大丈夫?店員さんに替えてもらおうね。すみませーん!!」

「ごめんね…ありがとう」


私は23歳になっても、ドジだし、可愛くもないし、化粧も上手く出来ないし、落ち着きもないし…自分自身もミーちゃんと比べてしまう程。


男の店員さんだって、ほら、可愛い子には優しい。


満面な笑顔だし…ってアレ?ミーちゃんが困り顔。


「フォークと一緒にメアド渡されちゃった…」

「えっ!?マジで!?凄いね、ミーちゃん可愛いもんね」


―――こんな時、胸の奥がザワザワする。


妬み…かな?


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