恋コイ☆
………………………………約50分経過…………

「…はっあはは……」

オカシイ、着かない。
えっ?どうしよう………あと、10分までに職員室に行かないと…………
遅刻=内申点低下

「最悪だぁー!!」

絶対やだ!
しかも、転校初日に遅刻とか絶体引かれる!一気にイメージダウンじゃない!
イヤだぁー…
って………何気にしてんの……独りで生きていくって………決めたのに………

「本当、最悪。」

「何が最悪?」

………ん?今のは?

「……おーい」

恐る恐る声のする方へ振り返る。

「……はぃ?」

ってか誰この方。さっきまで気付かなかったけど…ベンチに寝そべってこっち見てるけど…

「こんな時間に登校とはけしからんな!」

いやいやいや、貴方のほうが可笑しいでしょ。
何か、遅刻した生徒を注意してる先生みたいな言い方してるけど!

「貴方こそ、こんな所居てイイの?」

「あっ…やっとしゃべった。」

何か……凄いマイペース。

「俺、一年。お前は?」

急に話そらすな!

「……………誰ですか。」

イラッときたので、少し睨んで返すけど、全く動じず私とは対面的に爽やかな顔で、言った

「ふっ……まぁーイイや。何か困ってんの?」

「別に、こま………」

ん?ちょっと待って、不本意だけど逆に言えばラッキーな訳で、ここから職員室までの道のりを教えてもらえば………そうしよう。

「あのぉ…失礼なこといってすみませんでした。」

「えっ?…あぁ…おう」
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