神へのダンガン
♯5 レオンとわたし
レオン今はこいつと戦う時じゃない
ロイがとめる…
…ちょっと遊んでやろうと思っただけだよ
いや、お前の目は本気だよ
そうかな…。
まぁいい、レオン、お前とはそのうち戦うだろう
…落ち着いたようだ
ロイがレオンに話しかける
レオン…どうしてこのネロという男を知ってる?
ネロは前の戦争で多くのラフィアを殺した。黒いラフィア白いラフィア関係なくな…一国の軍事力をも崩した。。。
今のこの国で5指に入る強さだからな…君もそれは知ってるだろ?
レオン、ロイ・マジック
お前たちの友情にも亀裂にも興味はない。
俺も今は賭けの対象だからな…残りのあいつらが出てくるだろう
俺は今
お前たちに用はない…
そうそう、ヒカリっていったか…なかなかいい弾を撃つが、それじゃ神には擦りもしないぞ。
そう言い残してネロは消えた
レオン…お前はなぜ反逆者を売った!
まだ言ってるの?
僕は売ってない。君の勘違いだ。
どうして奴らのベルにお前の声が入ってた!
そんなのいくらでも作れるよ。
仲間が殺られたんだぞ!!
お前は何にも思わないのか?
…思わないわけないだろ。ロイ…背中を見せて
…なんでもないこんなの
君は無理する男だ…毒がまわるよ早く治療しないと
ロイ!
ヒカリまでなんだよ…。
とりあえず治療だ…話は後でいい。
…レオンのファイが開く
御用ですか?レオン様
( 妖精だ…。。。様だって…w )
ロイの治療をしてやってくれるかな
俺は頼んでない!!
強情だな…。
いいから治してやって
はい、レオン様。
妖精はロイの傷を治療すると消えた。
こんなファイもあるんだ…。わたしのは、旧式の銃なのに…
ロイとレオンは親友であり、戦友…そして同じ反逆者。
わたしはどちらでもない…
ロイは戦闘が続いた疲れからか寝ている。
ヒカリちゃんって言ったっけ?君はどこに向かってるの。
神のところ…
どうして?
この賭けられてる世界を変える…
今の君じゃ無理かな。
…どうして?
力がない。
それだけだよ。
僕たちは前の戦争も経験している、経験も差がある。
ネロでさえこの国では5指だよ。他に二国もある。
それを操る神に君が近付けるとは思えないな。
…そうね。それでもわたしは強くなってみせる
へぇ…。
一人で?
うん。。。
今までの戦いで君は何もできなかった。死にに行くだけだよ。あの四人にすら勝てない…彼らも強いけどね。
…まぁ君はそのベルをよくわかってないみたいだし。君のおじいさんは僕も知ってる。同じベルだね…おじいさんなら神を撃てたかもしれないけどさ…あれさえなければ
あれ、ってなに?
どうして知ってるの?
僕は君のおじいさんの部下だったからね。
近くにいた…ロイも同じ。
わたしの前では優しい普通の人だった…。
あはは、そりゃそうだ。
君が強ければいいんだよ…
わたしが強ければ?
なんなら今、僕が試してもいいけどね
君が望むなら、少しは戦えるように…ロイの足を引っ張らないくらいにはなるかもね
…やる
じゃあ、明日から特訓してみる?
やる。今から!
今から?眠いから…寝るよ
その前に
ベルを出して。君も鎌くらい入れておいたら?!
僕は使わないからあげるよ。
わたしはこうやって、黒いラフィアが使っていたものと同じファイ…鎌をもらった
僕にその鎌で傷をつけられたら…合格かな…絶対無理だけど
そうして次の日から氷の刃と妖精を持つレオンというロイの親友との特訓が始まった。
どれだけ鎌を当てようとしても当たらなかった…
ロイは少し頭が冷えたのかレオンの裏切りを少し考えなおして、退屈そうに見ていた
違うよ!草刈りじゃないんだ!
ベルを上手く使わなきゃ…君の身体能力はまぁまぁいいところだよ、だけどそれはベルで補えることだし…自分のベルをよく見ること、そして今あるファイをみることだね。
…レオンはそう言った。
その日もかすりもしなかった…。
わたしはその日疲れて深く眠ってしまった
ロイ…
ん?
あのこが撃てると思う?
どうかな…今は無理だろう。
レオンはどう思う?
同じ。
だけど…可能性はゼロじゃない。好奇心だけかと思ったけど、恐れないで向かっていく強さと、自分を信じてる。
まぁな…あの爺さんによく似てる。顔以外はな!
あはは。
あのおじいさんそのままだったら鬼だよ!
そうだな、戦場では鬼だった、だけど人間くさいひとだったな
なんだよ、しんみりするなよ…
ああ…
生きてるかな…
どうかな…
ロイはあのおじいさんの仇をうつの?
それもある。
一人で?
そうだな…
レオンおまえは?
僕は…そうだねあまり関わりたくないかな。
そうか…
うん。でも、ロイ。君が行くなら一緒に行くよ
?!
君が神のところへ行くなら僕も行く。
もう引き返そうにないしさ!
レオン。。。
…あとはヒカリだな
三人で行くのも悪くないね
あの娘は強くなる…きっと撃つよ。おじいさんが撃たなかったダンガンを…。
かもな。
まぁ修業が終わっての話かな…
そうだな
まぁ僕と君がいればやれるかもね
そうだな…お前とならやれるかも
…
ファイを使った特訓は続いた…
3日たってレオンが言った
実戦でやってみようか
…
レオンの氷の刃…
わたしの鎌…
わたしはレオンに向かっていった
当たらない
かすることもない
レオンの刃は重い…受け止めるだけで精一杯…
フとロイにもらった移動のファイを思い出した…
レオンの刃を受けると同時に後ろに飛んだ
!!レオンの後ろをとった!!
…?!
そんなの戦闘じゃ常套句だよ。
だけどファイはね、そうやって使うんだよ…
それなら…!!
ん??
鎌を残してヒカリが消える
上か!
鎌を引き上げる
下!!
おっと…あぶない…
(ちょっとびっくり…よく思いついたよ)
今のはなかなかいいアイディアだったね。
当たらない…どうして!
もう少しかな
君のベルはファイを使える回数が多いみたいだね。同じファイでも…慣れたらもっと遠くに1人で飛べる
今日はここまで…時間もないし、明日はラストチャンスね。
…わかった。
…ベルの性能もそれぞれなのか
一般のベルは通信機のようなもの…。ただの三角錐で曲面のある昔のタブレット端末かな
ベルの形になる前まではもっといろんな形もあった…
周りを見渡して気がついたここは何かの工場跡だ…
akurabi…。
わたしのベルでは過去を見れる、ベル越しにこの場所の過去をリアルタイムで…
ベルの部品を作っていたところか…
何か書いてる…社訓かな
「納期は命より重い…」
最低ね…ちょうど人のモラルが欠如したころに戦争がはじまって、他にもあったけどこういう会社は潰れたんだっけ。
ベル関連の工場は国営になって情報も閉ざされた。機密情報のラインも変わって国民は何もわからなくなって、利権を貪るものや政治家は好き放題した。
彼らは黒いラフィアをつけて今でも強欲に生きている。
この時代はある意味すっきりしている。
黒いラフィアは自分を守るためにもつける。力を持つとはそういうことだ。ドライな時代なのかもしれない
例えば犯罪者なんかはベルを持たされることもなく、チップも渡される事もなかった。
重い犯罪者は人として扱われることもない。
裏ではファイの実験材料になる。
それでも街として成り立っていて水や資源もある。多くはそんなことを知らない。戦争から立ち直って国が三つになって今では力関係が同じだから平和に見える。
つい最近まで普通に学校に行っていたのに、変化は急に訪れるのか…ふと気がつくのか…こうやってロイやレオンと会ってベルの違う使い方を覚えている。
…見えてたものより遥か体験することは大きい。
…わたしの覗いた世界は足を踏み入れないとわからないものだった。
わたしにできるのだろうか…この時代を変えることが
…ベルで見る過去は人々の笑顔を見せる、この場所でもそうだ。
ゲインができてからは、人の命に値段がついたように軽くなった…
歯車が狂った時には遅くて、取り返しのつかないことになっていた。
もっと早くに人類が気がついていれば、黒いラフィアをつけるものもいなかったのかもしれない。
知性は理性を抑えることをできなかった…今でも変わらない。
そんなことを考えながら眠りについた
朝起きるとそこにはレオンとロイが…昔のチャンバラ?!というのをしていた。
ロイは偽物を作ってはレオンの背後をとる。
レオンの太刀筋は早い…
互角に見える。
ヒカリ!起きたか!
うん。
お前もチャンバラやるか?
そんなファイ入ってない…
ああ…そうか、見てろ
竹刀がただの棒に変わる…
ファイで竹刀に変えただけだよ。
ファイで戦うことがすべてじゃない。
…そうか。。。
わたしは落ちてる棒を竹刀に変えた…。
ベルは人それぞれだと言ってたな…
そしてわたしのベルはファイを使える回数も多いと…
じゃあ…もしかしたら
レオン…
今日で最後だよ、もし鎌が当たれば合格
わかった。
ロイが見守る…
氷の刃が向かってくる…
早い…よけるのに精一杯
攻撃しないとやられちゃうよ?
わたしは棒をファイで硬く先の尖ったものに変化させて、それで刃を受け止めた
?!
ファイで鎌を飛ばす
上か!
レオンが鎌に気がつく…
レオンが避けた瞬間鎌を受け取めて
今度はわたしが飛ぶ
レオンの後ろ
鋭く尖った棒をファイで複製して
レオンの真上に飛ばしてそのまま降らせる
レオンの上を奪った
後ろはわたしがいる
前は鎌…
鎌を引き寄せる
当たる!
トンッ
レオンが鎌を素手で受け止めた
その鎌で上から落ちる尖った棒を弾いた…
攻撃にばかり集中しちゃダメだよ
氷の刃がわたしの喉の手前で止まる
惜しかったね…
正直ここまでやるとはおもわなかったよ
複製した棒を降らせるとはね…発想はいい。
ファイは発想が大事だからね。
面白いよ君!
レオンは嬉しそうだがわたしは悔しい…レオンが本気ならわたしはもう…。
ロイ…行こうか?
そうだな
どこに?
神のところだろ!
三人でな…
お前の爺さんに会えるような気がしてきたよ
僕もだよ。この続きはまた今度ね!
ロイとレオン…そしてわたしは三人で神のもとに行くことになる
ロイは漢って感じのがっしりした人
レオンはフワフワして優しい中に時折冷たさのある目が印象深い…
どこに行こうか?
…ハートを探そう。
へぇ、君たちまだ一緒に行動してたんだね…
いいだろ。
ハートのベルにはコンタクトを送ってる
生きているなら連絡があるはずだ
ネロから逃げられたか…だよね。
…
噂をすれば…
ハートのベルからだ
…ハート。
街が溶けている…。
どうして…
ロイ…反逆者の情報は高く売れたわよ
ハート?!…どうして?!
どうしてって最初からよ、気がつかなかったの?
あら、ごめんなさいね。
お前…
わたしには見えた…ハートが本物の黒いラフィアをつけてるのが
ロイがとめる…
…ちょっと遊んでやろうと思っただけだよ
いや、お前の目は本気だよ
そうかな…。
まぁいい、レオン、お前とはそのうち戦うだろう
…落ち着いたようだ
ロイがレオンに話しかける
レオン…どうしてこのネロという男を知ってる?
ネロは前の戦争で多くのラフィアを殺した。黒いラフィア白いラフィア関係なくな…一国の軍事力をも崩した。。。
今のこの国で5指に入る強さだからな…君もそれは知ってるだろ?
レオン、ロイ・マジック
お前たちの友情にも亀裂にも興味はない。
俺も今は賭けの対象だからな…残りのあいつらが出てくるだろう
俺は今
お前たちに用はない…
そうそう、ヒカリっていったか…なかなかいい弾を撃つが、それじゃ神には擦りもしないぞ。
そう言い残してネロは消えた
レオン…お前はなぜ反逆者を売った!
まだ言ってるの?
僕は売ってない。君の勘違いだ。
どうして奴らのベルにお前の声が入ってた!
そんなのいくらでも作れるよ。
仲間が殺られたんだぞ!!
お前は何にも思わないのか?
…思わないわけないだろ。ロイ…背中を見せて
…なんでもないこんなの
君は無理する男だ…毒がまわるよ早く治療しないと
ロイ!
ヒカリまでなんだよ…。
とりあえず治療だ…話は後でいい。
…レオンのファイが開く
御用ですか?レオン様
( 妖精だ…。。。様だって…w )
ロイの治療をしてやってくれるかな
俺は頼んでない!!
強情だな…。
いいから治してやって
はい、レオン様。
妖精はロイの傷を治療すると消えた。
こんなファイもあるんだ…。わたしのは、旧式の銃なのに…
ロイとレオンは親友であり、戦友…そして同じ反逆者。
わたしはどちらでもない…
ロイは戦闘が続いた疲れからか寝ている。
ヒカリちゃんって言ったっけ?君はどこに向かってるの。
神のところ…
どうして?
この賭けられてる世界を変える…
今の君じゃ無理かな。
…どうして?
力がない。
それだけだよ。
僕たちは前の戦争も経験している、経験も差がある。
ネロでさえこの国では5指だよ。他に二国もある。
それを操る神に君が近付けるとは思えないな。
…そうね。それでもわたしは強くなってみせる
へぇ…。
一人で?
うん。。。
今までの戦いで君は何もできなかった。死にに行くだけだよ。あの四人にすら勝てない…彼らも強いけどね。
…まぁ君はそのベルをよくわかってないみたいだし。君のおじいさんは僕も知ってる。同じベルだね…おじいさんなら神を撃てたかもしれないけどさ…あれさえなければ
あれ、ってなに?
どうして知ってるの?
僕は君のおじいさんの部下だったからね。
近くにいた…ロイも同じ。
わたしの前では優しい普通の人だった…。
あはは、そりゃそうだ。
君が強ければいいんだよ…
わたしが強ければ?
なんなら今、僕が試してもいいけどね
君が望むなら、少しは戦えるように…ロイの足を引っ張らないくらいにはなるかもね
…やる
じゃあ、明日から特訓してみる?
やる。今から!
今から?眠いから…寝るよ
その前に
ベルを出して。君も鎌くらい入れておいたら?!
僕は使わないからあげるよ。
わたしはこうやって、黒いラフィアが使っていたものと同じファイ…鎌をもらった
僕にその鎌で傷をつけられたら…合格かな…絶対無理だけど
そうして次の日から氷の刃と妖精を持つレオンというロイの親友との特訓が始まった。
どれだけ鎌を当てようとしても当たらなかった…
ロイは少し頭が冷えたのかレオンの裏切りを少し考えなおして、退屈そうに見ていた
違うよ!草刈りじゃないんだ!
ベルを上手く使わなきゃ…君の身体能力はまぁまぁいいところだよ、だけどそれはベルで補えることだし…自分のベルをよく見ること、そして今あるファイをみることだね。
…レオンはそう言った。
その日もかすりもしなかった…。
わたしはその日疲れて深く眠ってしまった
ロイ…
ん?
あのこが撃てると思う?
どうかな…今は無理だろう。
レオンはどう思う?
同じ。
だけど…可能性はゼロじゃない。好奇心だけかと思ったけど、恐れないで向かっていく強さと、自分を信じてる。
まぁな…あの爺さんによく似てる。顔以外はな!
あはは。
あのおじいさんそのままだったら鬼だよ!
そうだな、戦場では鬼だった、だけど人間くさいひとだったな
なんだよ、しんみりするなよ…
ああ…
生きてるかな…
どうかな…
ロイはあのおじいさんの仇をうつの?
それもある。
一人で?
そうだな…
レオンおまえは?
僕は…そうだねあまり関わりたくないかな。
そうか…
うん。でも、ロイ。君が行くなら一緒に行くよ
?!
君が神のところへ行くなら僕も行く。
もう引き返そうにないしさ!
レオン。。。
…あとはヒカリだな
三人で行くのも悪くないね
あの娘は強くなる…きっと撃つよ。おじいさんが撃たなかったダンガンを…。
かもな。
まぁ修業が終わっての話かな…
そうだな
まぁ僕と君がいればやれるかもね
そうだな…お前とならやれるかも
…
ファイを使った特訓は続いた…
3日たってレオンが言った
実戦でやってみようか
…
レオンの氷の刃…
わたしの鎌…
わたしはレオンに向かっていった
当たらない
かすることもない
レオンの刃は重い…受け止めるだけで精一杯…
フとロイにもらった移動のファイを思い出した…
レオンの刃を受けると同時に後ろに飛んだ
!!レオンの後ろをとった!!
…?!
そんなの戦闘じゃ常套句だよ。
だけどファイはね、そうやって使うんだよ…
それなら…!!
ん??
鎌を残してヒカリが消える
上か!
鎌を引き上げる
下!!
おっと…あぶない…
(ちょっとびっくり…よく思いついたよ)
今のはなかなかいいアイディアだったね。
当たらない…どうして!
もう少しかな
君のベルはファイを使える回数が多いみたいだね。同じファイでも…慣れたらもっと遠くに1人で飛べる
今日はここまで…時間もないし、明日はラストチャンスね。
…わかった。
…ベルの性能もそれぞれなのか
一般のベルは通信機のようなもの…。ただの三角錐で曲面のある昔のタブレット端末かな
ベルの形になる前まではもっといろんな形もあった…
周りを見渡して気がついたここは何かの工場跡だ…
akurabi…。
わたしのベルでは過去を見れる、ベル越しにこの場所の過去をリアルタイムで…
ベルの部品を作っていたところか…
何か書いてる…社訓かな
「納期は命より重い…」
最低ね…ちょうど人のモラルが欠如したころに戦争がはじまって、他にもあったけどこういう会社は潰れたんだっけ。
ベル関連の工場は国営になって情報も閉ざされた。機密情報のラインも変わって国民は何もわからなくなって、利権を貪るものや政治家は好き放題した。
彼らは黒いラフィアをつけて今でも強欲に生きている。
この時代はある意味すっきりしている。
黒いラフィアは自分を守るためにもつける。力を持つとはそういうことだ。ドライな時代なのかもしれない
例えば犯罪者なんかはベルを持たされることもなく、チップも渡される事もなかった。
重い犯罪者は人として扱われることもない。
裏ではファイの実験材料になる。
それでも街として成り立っていて水や資源もある。多くはそんなことを知らない。戦争から立ち直って国が三つになって今では力関係が同じだから平和に見える。
つい最近まで普通に学校に行っていたのに、変化は急に訪れるのか…ふと気がつくのか…こうやってロイやレオンと会ってベルの違う使い方を覚えている。
…見えてたものより遥か体験することは大きい。
…わたしの覗いた世界は足を踏み入れないとわからないものだった。
わたしにできるのだろうか…この時代を変えることが
…ベルで見る過去は人々の笑顔を見せる、この場所でもそうだ。
ゲインができてからは、人の命に値段がついたように軽くなった…
歯車が狂った時には遅くて、取り返しのつかないことになっていた。
もっと早くに人類が気がついていれば、黒いラフィアをつけるものもいなかったのかもしれない。
知性は理性を抑えることをできなかった…今でも変わらない。
そんなことを考えながら眠りについた
朝起きるとそこにはレオンとロイが…昔のチャンバラ?!というのをしていた。
ロイは偽物を作ってはレオンの背後をとる。
レオンの太刀筋は早い…
互角に見える。
ヒカリ!起きたか!
うん。
お前もチャンバラやるか?
そんなファイ入ってない…
ああ…そうか、見てろ
竹刀がただの棒に変わる…
ファイで竹刀に変えただけだよ。
ファイで戦うことがすべてじゃない。
…そうか。。。
わたしは落ちてる棒を竹刀に変えた…。
ベルは人それぞれだと言ってたな…
そしてわたしのベルはファイを使える回数も多いと…
じゃあ…もしかしたら
レオン…
今日で最後だよ、もし鎌が当たれば合格
わかった。
ロイが見守る…
氷の刃が向かってくる…
早い…よけるのに精一杯
攻撃しないとやられちゃうよ?
わたしは棒をファイで硬く先の尖ったものに変化させて、それで刃を受け止めた
?!
ファイで鎌を飛ばす
上か!
レオンが鎌に気がつく…
レオンが避けた瞬間鎌を受け取めて
今度はわたしが飛ぶ
レオンの後ろ
鋭く尖った棒をファイで複製して
レオンの真上に飛ばしてそのまま降らせる
レオンの上を奪った
後ろはわたしがいる
前は鎌…
鎌を引き寄せる
当たる!
トンッ
レオンが鎌を素手で受け止めた
その鎌で上から落ちる尖った棒を弾いた…
攻撃にばかり集中しちゃダメだよ
氷の刃がわたしの喉の手前で止まる
惜しかったね…
正直ここまでやるとはおもわなかったよ
複製した棒を降らせるとはね…発想はいい。
ファイは発想が大事だからね。
面白いよ君!
レオンは嬉しそうだがわたしは悔しい…レオンが本気ならわたしはもう…。
ロイ…行こうか?
そうだな
どこに?
神のところだろ!
三人でな…
お前の爺さんに会えるような気がしてきたよ
僕もだよ。この続きはまた今度ね!
ロイとレオン…そしてわたしは三人で神のもとに行くことになる
ロイは漢って感じのがっしりした人
レオンはフワフワして優しい中に時折冷たさのある目が印象深い…
どこに行こうか?
…ハートを探そう。
へぇ、君たちまだ一緒に行動してたんだね…
いいだろ。
ハートのベルにはコンタクトを送ってる
生きているなら連絡があるはずだ
ネロから逃げられたか…だよね。
…
噂をすれば…
ハートのベルからだ
…ハート。
街が溶けている…。
どうして…
ロイ…反逆者の情報は高く売れたわよ
ハート?!…どうして?!
どうしてって最初からよ、気がつかなかったの?
あら、ごめんなさいね。
お前…
わたしには見えた…ハートが本物の黒いラフィアをつけてるのが