神へのダンガン
♯8 鬼の国

…アームストロングのところの隊長があいつだったとはな…

あいつ?

あぁ、アームストロングは昔はこの国でも他国のラフィアと渡り合った僅かな存在だ。アームストロングは戦いからは引いているがやつのところには5つの部隊があった。

そのうちの2つは前の戦争でなくなったらしいが今でも3つの部隊とそれぞれに隊長がいる。
各部隊の隊長は今では黒いラフィアも近づかないほどに強くなってアームストロングの周りを固めている。
さっき戻って来たのはその一人…

…光の刃

どうして戦わなかったの?

俺のファイをあそこで見せると後あと面倒だからな、奴とはまだ先に戦うことになる。
それよりハート…

俺は今から狩に行く

そして白でも黒でもないラフィア、反逆者でもない組織を作り
四つ目の国を作る。

国を??

そうだ、3つに割れた世界に興味はない…
どこにも属さない4つめの国、次に神が起こそうとしている戦争の渦になって全部を飲み込む…
そして神を俺の好きなように使わせてもらう。

…そんな無茶な

そうでもない…10人だ…
こいつら全員を狩りに出る

ハートお前はどうする?

(ネロの名前もある…)
…一緒に行くわ

これだけいれば十分だ。どこにも属さない自信のあるやつばかりだからな…

あの爺さんの孫とロイたちがアームストロングと組めば面白くなるぞ!

…そんなことがある?

ないかな…ぐはははは!

あいつらは神を撃つと言ってたか…。


俺は違う!


神を操る存在になってみせる!



ロイとレオンを肩に乗せて歩く男

鬼と戦っても譲らなかった…

(わたしは彼がだれなのかわからなかった…ただわかったのは、圧倒的戦力の差…ロイやレオンまで…私が強ければ…)

アームストロングさん
ただいま戻りました。

ガーナー…この町も神に狙われるな。

はい。
まあ、問題はありません。

いつもながら自信があるんだな!がははは!

それよりも2人の手当てを…

ロイとレオンか…少しは大きくなったがまだまだか…

そうですね、ただ奴の戦力は前の戦争よりも遥かに増してます。

そうだな…戦ってみてわかったよ
2人の手当てを…そして、お嬢さん…あんたがあいつの孫か…たしか

ヒカリです!ありがとうございました…!

そうそう…そう言えば思いだした

あの…
祖父を知ってるんですか?
今どこに??

やつとは戦友だ、今はどこにいるかわからない。

そのベルがあるところには必ず戦がおきる。
そのうち会えるさ…!

(そうだ…このベルを使ってからすべて変わった)

…考える時間はある。
今は休みなさい。

…はい。ありがとうございます。

(レオンとロイは治療のためにルイスの町で休んでいる…わたしはどうすれば… )

ヒカリって言ったか?

はい…

俺はガーナーだよろしく

はい…

鬼は手強いぞ…今から何をするかわからないがな

そんなにですか?!

そうだな…
前の戦争のことは知ってるだろ?

はい。

ロイやレオンもいた。

君のおじいさん、そしてさっきの鬼…ロイとレオンは仲間で神を撃ちに行った。

俺たちも同じだ、アームストロングさんと、この世界を壊すために戦ったよ。レオンやロイともね…さっきの鬼や君のおじいさんとも。

アームストロングさんとガーナーさん2人でですか?

いや、違うよ。
アームストロングさんを中心に俺たちは5人の隊長がそれぞれ部隊を率いる組織だった。

今は隊長クラスは3人になったがな…犠牲もそれだけ多かったよ

そうだったんですか…あの…
…助けてくれてありがとうございました…

礼ならいいよ。
それより夜は空いてる?部屋にこない?

え?!!!いえ…それは

あはは、冗談だよ。



ごめんごめん!

(茶化された )

あの、あとの2人もガーナーさんみたいに強いんですか?

そうだな…強いよ。
今なら俺とあいつら2人で鬼を狩れるが…今はルミナスにはいない。

え?国の外に?

そうだ、俺もさっきまでそうだったよ。
戻ってみたら戦ってたってとこだ
そのうち戻ってくるだろう…
ん?何?

あの…わたし強くなりたいです

唐突だな

どうして?


神を撃つために!

撃ってどうする?

作られた世界を壊します…

情報はあるみたいだな
…そのベルを持ってれば敵はいくらでもくるよ…

はい…だから、ロイとレオンの足手まといにならないように…闘わないといけないんです!

まぁ…それはそうだけど、君の経験じゃあ…どうかな。。。



君のおじいさんとは俺も戦ったよ。強かった。

きっとあの時の戦争で君のおじいさんに勝てるやつはいなかったんじゃないか?
そのくらい強かったよ…もし君がその力を継いでいたなら…可能性は1%くらいはあるかな

1%?!

ああ。

そんな…

今この地球では神を倒そうとするもの、その地位を奪おうとするもの
そしてそれを阻むもの…神の直属のラフィアがいる

神が戦争を急いでるのはこの敵対する勢力に潰しあわせて、力をつける前に片付けることだよ。

君にもラフィアが見えるんだろ?

どうしてですか?

おじいさんがそうだったからな…
白いラフィアしかいない時代もきっとあった…お金や権力、そして力を求めて黒いラフィアを多くの人が買い漁ったよ
そして、力のあるベルと、違法なファイが製造されて力のあるものは一国を滅ぼす力を持つまでになった。各国は神から黒いラフィアを買って…気がつけば戦争だった。
いつから神は黒いラフィアなんて考えてたんだろうな…
…ゲインまで作って

はい…

(しばらく沈黙が続いた )

あの…前の戦争で祖父は神のところに行ったんですよね?!

ああ、行ったよ
俺たちもそこにいた

神は人間なんですか?

…なかなかいい質問だね。姿形は人間だが…それだけだよ…
もしかしてお金持ちのギャンブラーでも想像してた?

…はい…。。。

あはは、そうか…俺たちもそうだったよ。
残念…
神は戦う力を持ってる。

!?

この世界や月までも手の中におさめたのだからな

今まで現れたのは
黒ラフィアの、中の下くらいのやつしか君たちはまだ戦ってないんじゃないかな。

(わたしは怖くなった…あれで中の下)

ああ、下の中くらいかもな



言葉もでない?

…はい

まだまだこれからだな!強くなればいいことだ、さっきの鬼も黒ラフィアの幹部にはあの人数じゃあ勝てないだろうな、

そんな…!

ヒカリ…無理に強さを求める必要はない。さっきも言ったがそのベルは厄を呼ぶ…だけどその時には助けてくれる人もいるんだよ、不思議とな!
その中で強くなればいい!
ロイやレオンもだけど…

じゃあ…っと

(ガーナーさんがベルで通信してる)

あのさ、彩を呼んでくれるかな?

サイ?!

ああ、うちの部隊の子だよ…年も近そうだしちょっと戦ってみたら?



やめとく?

いえ!やります!!

トン…。

…隊長お呼びですか

(私と同じくらいの女性だ…全身黒でショートの髪…この人と今から)

彩、この子が君と戦ってみたいってさ!

え?!そんなこと言ってま…

へぇ…そうなんですか…
誰か知らないけど今機嫌悪いから…容赦しませんよ。

…ガーナーさん!

お前…隊長と何を親しくしてる?!

え?!親しく?!話していただけよ!!
お前って…馴れ馴れしいわね…

彩!話はいい…早くやれ

はい…隊長…わかりました。

消えた!!
何…後ろの感触…

じゃあねー

銃!!

バン!!!!

うっ。。。!!

はい、終わり!

まだよ!

ふーん、ファイで移動ね…初歩の初歩…
次は?攻撃してこないの?

くっ…鎌をだす。

カン!!

止められた。。。
しかも銃で…

そのまま銃口が私の方へ…

次はよけれないわよ!

バンっ!!!

(ヒカリに向けて銃声が響く)

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