不器用な彼の愛情表現
一粒の涙が零れた



昴の表情が段々歪んで行く



一歩下がって 笑顔で手を振った
それを見た昴は はにかんだ





パタン




行ってしまった



本当は空港まで行きたかった
でも 行けなかった



”いかないで”って言ってしまいそうだから




昴もここで別れたいと言った
同じ考えだったのかもしれない




玄関のドアを見て泣いた



< 104 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop