不器用な彼の愛情表現
「昴の事 諦めてくれる?」



どきん
予想は当たった



その力強い目
勝てる気がしない私は ただ視線を机に向けた




誰が見たって 私と彼女じゃー 彼女を選ぶと思う
私もそうする



「私も 講師やってて 昴と同じ科学科。マニアックな昴には 私しか付いて行けなくてね~。昔から。」




コーヒーのカップを回しながら話す
それだけでも 色気を感じる




昔からと言う付き合い
私みたいに 最近知り合った ちっぽけな間柄じゃない




「やっぱり 昴には私しかダメなのよね~。ごめんね。」




バカにしたような言い方
”科学の事 わかんないでしょ?”




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