俺とお前のポニーテール

ピザを食べたあとは、いつも通り、俺の腕に絡みついて離れない真優。

何となく、頭を よしよし としてみた。
嬉しいのかさらにくっついてくる真優。

ソファに座り休憩しようと真優が言い、座ってすぐ俺は真優の手首からあるものを取った。

真優、俺は真優が好きだよ。
だから、またピョコンでいいんだ。

「 静兄?なに、して… あ… 」

俺は真優の後ろに回り込み、真優の髪を集めて不器用にポニーテールにして上げていく。

「 動くなよ… まぁ、幼稚園の時よりは、マシ?だな。」

出来た!と、肩をポンと叩くと ソファに立ち俺の目線の高さに真優がいる。

ガバッっと首に抱きついてきた真優に、俺はドキドキと、周りの目のある恥ずかしさで焦っていた。

ふいに、真優が言った。

「 静兄、大好きっ!」

そして、頬にキスした。

「 ま、まま、真優っ!!」

俺は男なのに、小さい真優が背伸びをして無邪気にキスしてきた。

隣にはポニーテールがピョコンと跳ねる真優がいる。

そんな俺は、真優にいつ「 好きだ 」って告白しようかって考えてたんだ。

「 真優 」

「 なぁに~ 」

「 …あとでいい 」

俺の可愛い真優はやっぱり、ピョコン。






****** 完 *******

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