俺とお前のポニーテール
真優が告白されてどう返事をしたのかは知らないが、確かな事がわかった。
付き合うと返事をしたならば、もう俺の後ろにいないという事になる。
「 静哉、圭織ちゃんなんだった?」
「 ああ、真優が告られてた 」
「 はぁっ!あのピョコンがか!へぇ 物好きがいるんだな~ お前だけかと思ってたわ 」
ん? どういう意味だ?
「 原谷、俺が真優を好きみたいに言うなよっ 」
「 なに、違うんか?」
は?お前バカ。真優は妹みたいなもんだって何回も説明しただろがっ
「 妹じゃないけど、妹みたいなもんなんだって!」
「 でもよ、妹じゃないじゃん。」
原谷が言った事を聞いて、頭に小石が落ちて、何かがパンっと小さく弾けた感覚。
あ… れ、まさか俺が真優を?
いやぁないない!それはないって!
ドクンっと跳ねて、なぜドキドキしてるか理解できなかった。
そして自分の気持ちがわからないまま放課後になった。
悶々としながら部室へと原谷と向かう途中で、高間と真優が一緒にいるのが見えて足を止めた。
真優…… そいつと付き合うのか?
「 静哉、真優が気になる?」
「 え… なんで、別に 」
この時の俺は高間といる真優を目で追っていたんだ。
認めたくないけど、原谷の言うとおり真優が気になった。