俺とお前のポニーテール

真優が高間とデート… マジかよ、いいのか?どこ行くんだ?

「 くそっ、気にすんな俺!」

自分にカツを入れた。
いったい何を勘違いしているのかもわからず、ただ無意味な嫉妬をしながら、無理矢理寝てしまおうと夜は更けていった。

翌日、土曜日。

早く寝たせいか早起きも早起きで5時には起きてダラダラとしていた。

それからいつの間にかまた寝てしまい、起きた時は9時になっていた。

リビングへと行くと、笑い声が聞こえ真優だとわかる。

「 いつまで寝てるの、9時だよ~ 」

「 真優デートは?」

「 静哉、真優ちゃんの勝負服見てよ、可愛いでしょ~ 」

親の言う真優の勝負服が可愛いかなんて どうでもいい事だ。

「 はいはい、可愛いねぇで、どこ行くんだ?」

もったいぶって、言わない真優に親が変わりに言う。

「 映画見るんだって!」

は、映画かよ!普通だな。

「 静兄、映画見たら帰ってくるからさ、デパ行こうよ、ね?じゃ、待っててね~ 」

「 あっ、おい真優っ!」

「 真優ちゃん、ほんと静哉好きねぇ 」

何言ってんだよ、真優は高間が好きなんだっての!

俺は親の言う事に耳を塞いで部屋に戻って音楽をかけた。

いつも いつも くっついてそばにいたはずの真優が今はいない。
いないとなると変に気になってしまう自分がいる。

俺は… 真優のなんだ?
真優は…… 俺をどう見てんだ?
< 7 / 11 >

この作品をシェア

pagetop