俺とお前のポニーテール

親が真優の親と買い物に行って来るからと、お昼は真優と好きに食べなさいと こずかいを置いていった。

親でさえ、真優を俺のそばに置いていくんだ。俺がそんなに信用できる息子かと自問自答していると、お昼を回って1時頃、真優が帰えってきた。

「 静兄~ お腹すいたぁ!ピザ食べたいんだけど~ 」

なんて勝手な奴…

動くたびに、ピョコン、ピョコンとポニーテールが跳ねる。

「 真優、その頭なんとかしろよ 」

「 もう、また言う… しょうがないな、静兄のために、今日は下ろしてあげましょう!」

ははは、なんだ それっ、何様だ?

洗面所に行き、髪を整えて下ろして来る真優、俺はまた、頭に小石がいくつもゴツゴツと落ちてくる。

いい加減に気づけと石が落ちては心に訴えていたんだ。

真優… 俺、静兄じゃ… いられねぇわ。
だって、真優が、お前が好きだって気づいたから。

「 どう?ポニーテールの方が私って感じするけど 」

くるっと回って見せる真優の髪はさらさらしていた。

可愛い… 真優、お前可愛いよ。

真優が食べたいと言ったピザを食べにデパートへと行く。

髪を下ろした真優はどこか大人っぽく見えた。
正直ドキッとしたんだ。

デパートについてすぐピザ屋に入って注文し、真優が昔話をしだす。
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