§ スウィート・クリスマス§
「うわぁっ」
直の腰を掴み、直を押すようにリビングへと進んでいく
「ジュリア、いきなり入ってくんなよっー」
そして
リビングのソファーに2人して、腰かけた
「ジュリアさん、何か飲みますか?」
キッチンへと向かいながら、ジュリアさんに聞く
「そうねぇ、ココアお願いしていーかしら?」
「わかりましたぁ」
ピンポーン♪
え? 誰だろう…
キッチンを出て、ソファーにいる直に視線を向けてみたけど
首を左右に振る
インターホンの受話器を取り、モニターを確認してみる
「Hello…」
直…?!
モニターを通して見る姿は、直にそっくりな、体形、輪郭…
でも…
「あー? アニキ、いねぇの?」
口調は、直と似てないしっ!!
「直なら、いますけど? その前に自分の名前くらい名乗りなさいよっ!」
似てる、と思った私が間違ってた
全然、違うわ
怒った声の私の傍に直が来て、モニターを覗きこむ
「拓っ!」
モニターの人物を見て、驚く直