§ スウィート・クリスマス§
全身泡だらけの私をチラリと見て、
シャワーのノズルを持ち
蛇口をひねって、まずは直自身シャワーを浴びる
「な、直 背中流すよ」
シャワーで私の身体を流されると困るので
私にシャワーを向けられないよう直の身体を洗うことにする
「あ、あぁ、サンキュ」
タオルにボディーソープを付けて泡立て、直の背中を洗う
私と違って、無駄なお肉なんてついてなくって羨ましすぎる
直がクルリと、こちらに身体を向ける
「今度は、前」
「へ? あ、うん…」
ゴシゴシと直の首元から洗っていく
お腹のあたりは、全く贅肉なんてなくって
縦に割れてて…
ベッドの中じゃ、暗いし
こんなにも直の身体なんてじっくり見られないから
思わず、凝視してしまった
「ね? なーに、見てンのっ?」
わっ、し、しまった…
手が止まってしまってたから、直が不思議に思ったはず…
「あ、わわ、なにも、なにもっ!」
ニヤリと口元を片方あげ、シャワーを勢いよく出す
え、ちょ、ちょっと! 大変っ!
直からシャワーノズルを取ろうとするけど、すでにムリで…
頭からシャワーのお湯をかけられて
身体についていた泡が、排水溝へと流れて行った
目の前の直を、恐る恐る下から見上げると…
う…
私の首筋を凝視して固まってる
それも
眉間に深いシワを寄せて…
うぅ…っ…こ、困った…何も…言葉が出ない…