涙がでるほど暖かい日
始まり
「起きなさい聖」
朝、僕は母に起こされた。今はちょうど朝6時 いつもと変わらない朝。

下に降りると父が新聞を読んでいる。母は上に残り何かしているのだろうが,いつものことだ。気にはしない。
「何食うかなぁ…」
僕は机にある袋から菓子パンを取り食べ始め,そのまま朝のニュースを見た。
『次のニュースです。今年は5年に一度の各県の全国高校生の中からランダムに選ばれ,各ゲームで競う,“H E O G” (help each other game)が始まります。このニュースは後ほど詳しく放送します。次のニュースです…』

「くだらねぇ なんだそりゃ?」
僕は今16歳。このゲームは5年に一度開催されているらしいが,前回僕は11歳。社会のニュースに興味はなかったため今初めて知ったのだ。
僕の家から学校まで1時間半かかるため朝食を簡単に済ませると,いつもどおりゆっくりと家をでた。
「いってきます。」
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