涙がでるほど暖かい日
学校に着き廊下を歩いていると、竹井が携帯をいじりながら立っていた。
竹井…竹井 充(タケイ ミツル)。高校1年の時知り合い、2年でも同じクラスで仲がいい。学年で1番仲がいいといってもいい。性格は明るく活発,テストはほぼ赤点で進級できたのが不思議だ。
「ちょいーす」
「ちょいーす」
これは僕達の挨拶。竹井はさっそくH E O Gについて聞いてきた。
「聖ニュースみたか?HEOGやばくねぇか?」
「大丈夫だって!どういう確率だと思ってんだよ」
「だよなぁ でももし選ばれたら…」
「心配しすぎ…笑」
「あ!HR始まる!教室入ろうぜ!」
「うい」

「おはよう~」
元気よく入ってきたこの人は中本先生で体育教師。俺はこの妙なな元気さが嫌いだ。クラスのほとんどの人からも嫌われている。
『なんか今日いつもよりテンションたかくね?!気持ち悪いな』

「みんな!HEOGのニュースみたか??」
…………
みんな無視である。恐らくこのニュースには触れたくないみたいだ。
「先生はこういうの大好きだ!」
『だから?なんだ?』
「このHEOGはランダムで選ばなくとも,うちの生徒を出してみたいと希望があればエントリー指してくれるんだ。だから先生こういうの好きだからさ,このクラスの5人エントリーしちゃった!」
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