涙がでるほど暖かい日
『はぁぁぁぁあああ??????!!!!!!!何言ってんだ鬼畜野郎!!!!!!!』
クラスがざわめき始める。
「それでは発表します。
谷村 ケンジ
高嶋 武
中森 友
結城 聖
日村 幸恵
男3人,女2人~バランスいいよ!」
………
………
「なぁかもとぉぉ!!!!!!」……僕は頭が真っ白になった。今わかるのは谷村が先生に飛びかかっていること…
他のクラスの先生がはいっきて必死に止めた。それでも谷村は暴れる。
『意味わかんねぇ…なんで俺らを…こいつ…なんなんだよ…』

自然に涙がでてきた。死を見近に感じたからである。
谷村は先生達に取り押さえられ、座り込んでずっと下を見ている。
残りの中森と日村の女2人は,クラス女子全員と泣きあっている。しかし日村はどうやら悲しみを通りこし泣いていない。ただどこか一点を見つめているだけだった。
『あと1人…高嶋か?』
僕は高嶋の方を見た。彼は無表情でやはり一点を見つめている。
ダメだ…冷静になんかなれねぇよ…どうすれば…
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