記憶
一瞬ぼやけてあたしの視界に入ったのは、あと少しで沈みきりそうな淡い夕日と、
あたし達の前で電柱にぶつかり、フロントガラスが粉々に割れて車体の潰れたトラック。
そして…大翔の…姿は…
見れなかった。
記憶が無い。
…だからきっと見つける前に、気をあたしは失ってしまったのだと思う―…
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それからずっと病院だったんだろう。
さっきお母さんが一週間もあたしは眠ってたんだって言ってた。
だから、結局―…
あたしと大翔は"仲直り"が出来きらないまま…
離れ離れになったんだ。