記憶
page4 聖夜の奇跡
「―…あ゙ーッ!」
「衣子、うっさい」
「…やっぱ無理…」
こちら、青葉学園大学部『Eクラス』。
只今たった2人っきりで
みっちり補習を受けてます。
「早く終わらせねぇと、
パーティー行けねぇだろっ!
さっさとしやがれ、アホ」
「隼人に言われたくないんですけどっ
ってか、スミス先生言ってたもんねーっ!」
部屋の窓から、沈みかける夕日を見るなりなんなり怒り出した隼人に、あたしはシャー芯を遠慮なく、次々と刺しまくっていた。
「何を!」
「今日は、8時までするんだって!」