記憶
「げ」
「あーもう…
隼人のせいで集中途切れたしッ。
あたしあっち行くー」
そういいながら、隼人から大分離れたところに荷物を移して、また補習テキストをし始めた。
けれど本当は、集中が途切れたからではなく…大翔と芹奈への後ろめたさから、だった。
お願いだから、隼人…あたしのこと、放っておいて…ね。
「…」
「…」
離れてから、会話もしなくなって、部屋にはコツコツというシャーペンと机がぶつかり合う虚しい音しかしなくなった。
うん、こっちも大概かもしんない…。
かなり気持ち悪い、この空気―…
…じゃないっ!!!!