記憶
そしてあたしは、その日、なんとか芹奈や琉璃たちとの合流に成功し、一日遅れのクリスマスを楽しんだ。
昨日の話を聞いたりして、『やっぱ行きたかった~』なんて笑いあっていると少し…
昨日の隼人とのできごとを思い出し、芹奈への罪悪感を少しだけ、抱いた。
もうやっぱり、隼人には必要以上に関わらないでいよう。
いつ芹奈を傷つけるか分かんないもん―。
そう、誓った日だった。
それに、もうすぐ大翔も帰ってくるのだから。
大翔のこと、言えないのはつらいけれど…
帰ってきたらすぐに皆も分かるし一緒に騒いだりも出来るんだから、大丈夫だよね。
そう、思った日だった。
―――――――――――
だけどあたしはこの時、
“もうすぐ”の長さを、
甘く見ていたんだ―…
―――――――――――