永遠に愛す
「えっ…」


私はその場から離れたくて、後ろを向いたとき……


ーーギュゥ


「…俺、三年前から爽香の事……好きだった…」


えっ………


私達はいま高校2年生。


違う中学だったよね……?


「なんで私を…知ってるの?」


「俺さ爽香と同じ塾行っててさ…気付いてなかったろ?」


確かに塾は行ってたけど、藤宮君みたいなカッコいい人なんていなかった。


「まぁ、それが当たり前。背が低くて、メガネ掛けてた地味なやついたろ?」


「うん。」


「それが俺。」


えっ……


「嘘っ…」


「ホント、ホント!その時マジメに勉強してた爽香みて一目惚れ…した。」


照れ隠しで髪の毛をいじる彼。


< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop