ド天然!?魔女っ子の秘密
あいつ何してんだよ…

こんな暗い中で…


とんでもなく強いが一応女子だぞ?

それも絶世の美女と言っても過言じゃないくらい美しい容姿を持った…

こんな暗い中1人で、なんて危険に決まってる。


あいつは一体何考えてんだ…?



すると突然風が吹き荒れた。

室内で暴風なんて一瞬驚いたが、俺の予想が正しければこれは…


暴風の中に人のシルエットが現れた。



やはり、そうだったか。



やがて、風は収まり、ぼんやり見えていたシルエットがはっきり見えてきた。


その人は、俺が無事でいてほしいと思った、

綺麗と可愛いを併せ持つ、うちの学園が誇る完璧な美少女―――――




「ただいま…」


「おかえり」



神崎由良だった。



怪我一つしていないらしく、安心した。


でも、すぐに気づいた。


表情は笑顔だが、その目がとてつもなく悲しい目をしているということに―――――
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