ド天然!?魔女っ子の秘密
「とりあえず、今日は早く帰れ。
本当はついていてやりたいけど、俺用事があって傍にいてやれないから…」

翔太が申し訳なさそうな顔をする。


「心配してくれてありがとう。でもあたし、もう大丈夫だから」

そう言って笑った。


「………」


翔太は黙った。

真っ赤な顔で。


風邪引いた?と聞こうと思ったけど、その前に翔太が口を開いた。


「お前はほんと…」

「え?」

「いや、何でもない。じゃあ、また寮でな。気をつけろよ?お前はホントに…」

「バカじゃない!」

あたしは大きな声で叫んだ。

翔太は笑った。

それは、素敵に爽やかな笑顔で。


その笑顔にドキドキしてる自分がいた。



「じゃあな」

あたしの頭にぽんぽんと2回手を乗せると、翔太は帰っていった。
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