ド天然!?魔女っ子の秘密
昨日と同じ様な真っ黒な服を着ている先生は、全体的に薄暗い部屋の奥へと進んでいく。

部屋には、占い師らしい、水晶玉やタロットカードなどが置いてある。


あたし達は、その部屋の最も奥にある扉の前で止まった。


「せ、先生……?」


恐る恐る先生の方を見ると、

「入って」

真顔だった。


「は、い……」


あたしは先生に促されるまま、部屋にはいった。









あたしは自分の目を疑った。

自分の視力も疑った。



「え?」




目の前に広がるのは、カーペットやクッション、ソファーなど家具が全てピンク色で統一された可愛らしいお部屋。


女の子全開だ。



「先生ここって…?」


「私の部屋です」


……マジですか。


先生は口元を隠していた黒い布やアクセサリーを全て外して、シンプルな黒のワンピース姿になった。


この部屋には大きな窓があり、カーテンは全開だった。


眩しいくらい、明るい。


とても、占い師の自室とは思い難い。
< 216 / 535 >

この作品をシェア

pagetop