ド天然!?魔女っ子の秘密
「貴方が今日来てくれなかったら、私がお呼びしようと考えていました」

「え?」

「貴方に話したいことがありましたから」

「話したいこと、ですか?」

「えぇ」


先生はそう言って少し悲しそうな顔をした。

でも、それは一瞬で、すぐに笑顔に戻った。


「今まで数千人の生徒を見てきましたが…占い学の授業で未来を見ることができた生徒は、貴方だけです。

本当に素晴らしいですね」

「いえ…」


反応に困ってしまった。


「さすがSCのNo.1ですね」

「しかし、あたしはまだまだですから」


次の瞬間、先生はまた少し悲しそうな顔をした。


「先生…?どうかされましたか?」

いいえ、と先生は無理して笑顔を作った。


「貴方に謝らなくてはいけないことがあるのです」

「え?」


あたしは目を丸くした。


先生があたしに謝ることなんて、何だろう?


あたし、全然記憶にないや…



「私は貴方の未来を見ました」

「あたし、ですか?」

「えぇ」

「どうしてですか?」

「私にも分かりません。貴方の未来の映像が、頭に流れ込んできたので…」


先生は申し訳なさそうな顔をした。
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